2005年2月発行機関紙 No.002

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公共交通機関の使い方

「交通バリアフリー法」が平成12年に施行されて、少しずつ公共交通機関が、 車椅子のままでも利用しやすくなってきました。これまでずっと使えないと思っていた駅に、 最近エレベータが付いた…なんてこともあるのではないでしょうか。
今回は、公共交通機関を車椅子のまま利用するときの注意点などを、私個人の経験をもとに、 まとめてみたいと思います。

【バスの乗り方】

通常のバスには車椅子のまま乗り込むことは難しいですが、リフト付きバスやノンステップバス(車体が低いバス)には、乗降可能です。どの路線にいつ、そのバスが走っているのかは、各バス会社に問い合わせましょう。ちなみに、神姫バスの路線バス時刻表には、ノンステップバスかどうか分かるように書かれています。

参照:神姫バス・ホームページ

バスに乗るときは運転手にわかるように意思表示をしましょう。スロープやリフトを出してくれます。また、車内で車椅子をしっかりと固定したい方は、その旨を伝えましょう。

周りの方にお願いですが、車椅子での乗降には少し時間がかかる場合があります。お急ぎの方もおられるでしょうが、ご理解していただけると幸いです。

【電車の乗り方】

障害の等級によっては運賃の割引を受けられます。切符は、窓口で割引された切符を購入する場合や、子供用運賃で代用する場合など、各社・各駅によって異なりますので、わからない時は駅員にたずねましょう。

通常の自動改札では車椅子が通りません。車椅子用の広めの自動改札か、駅員のいる改札を通りましょう。電車の乗降に駅員の介助が必要な方は、その旨を改札口で伝えましょう。すると乗るときはもちろん、降りる駅でも係員が待っていてくれます。

便利なホームページ:らくらくおでかけネット

【新幹線の乗り方】

電車に乗るときとほとんど同じですが、新幹線の車両の入口は少し狭いので、大き目の車椅子に乗っている方は対応車両(指定席)に乗ることをお勧めします。

最も注意する点は、切符の買い方です。できれば事前に、時間にゆとりのあるときに買いに行くのが賢明です。行先によっては予約に時間がかかる場合があるからです。また上記の対応車両(通常はここに乗ることになる)には、個室とオープン座席(指定席で、車椅子が置けるスペースがある席)があります。値段は同じなので、好きな方を選びましょう。

【飛行機の乗り方】

チケットを取るときに必ず聞かれることがあります。それは主に次の3つです。

  • 自力歩行が可能かどうか
  • 車椅子は電動か手動か、電動車ならば、バッテリーはウェットかドライか
  • 車椅子の大きさ(折りたたみ時の大きさも)

ウェットバッテリーとは、バッテリーに液体が入っているものです。これは危険物に含まれますから、場合によっては、チェックインしたときに電動車椅子を分解して、バッテリーだけを特別な箱に入れる必要があります。

介助が必要な方は、一般客より前に搭乗し、降りる時は一般客が降りてからになるので、チェックインは早めに。

機内は狭いので、航空会社が用意した車椅子に乗って座席近くまで移動します(この車椅子、後輪が取り外せるようになっていたり、まるで合体ロボのおもちゃみたいで面白い)。搭乗ぎりぎりまで自分の車椅子に乗っていたい方は、その旨をチェックイン時に伝えましょう。

車椅子での旅行は一見、大変そうに感じますが、大事なのは「自分がどうして欲しいのかをきちんと伝える」ことです。少々トラブルがあったとしても、新たな体験をしたと思って、いろんなトラブル・・・いえ、トラベルを楽しんでみてください。

金村・記

事務局より

<サービス拡大のお知らせ>
これまで、身体障害者のホームヘルプ、ガイドヘルプ、視覚障害者のガイドヘルプのサービスを行なってきましたが、これからはさらに、知的障害者並びに障害児対象のホームヘルプ、ガイドヘルプも行なうことになりました。

ご利用をご希望の方は、電話やメール、ファックスなどでご相談ください。

以上

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